農家と直接契約を結び、定期的なお米の供給を受ける飲食店も増えてきました。
こういった飲食店が産地直送でお米を仕入れる最大の理由は価格。
仲介業者を挟まず仕入れるので、仕入れ原価を下げることができます。
また、お米屋さんにとってもやり取りする業者が減るので手間が減り、双方にメリットがあります。
そしてもう一つは出所がはっきりし、流通経路の明瞭化です。
いくつかの業者を挟んで、納品されると何かトラブルがあったときのその所在がはっきりしないことがあります。
しかし産地直送で仕入れる事ができれば、責任も明確になりますし、トラブルが発生する可能性も大きく減ります。
そして農家が有名な場合は、「あのブランド米を仕入れているのは当店だけ!」などと魅力をアピールできるケースがあります。
農家がどんな品種のお米を扱っているかにもよりますが、オリジナリティをアピールできるケースもあります。
そして生産者の顔が見え、信頼関係が生まれることもメリットと言えるでしょう。
いくつかの業者を経由してしまうと、飲食店との間の密接なつながりも起こりませんし、もしお米の生産がストップしてしまっても、「また次の農家を探せばいい」などと、ドライに物事を考えることもあります。
しかし、農家と飲食店が直接繋がっていればお互いが大変な時にサポートしようなどと協力関係が生まれます。